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人生の四国遍路 新潮新書 黛 まどか 新潮社ワタシノドウギョウニニン マユズミ マドカ 発行年月:2025年01月17日 予約締切日:2025年01月16日 ページ数:272p サイズ:新書 ISBN:9784106110733 黛まどか(マユズミマドカ) 俳人。
神奈川県生まれ。
1994年、「B面の夏」50句で角川俳句賞奨励賞。
北里大学・京都橘大学・昭和女子大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 遍路というトポスー一度目は父のため、二度目は母のために。
百八札所を巡る1600キロの遍路道/人生というつづれ織りー九月の四国は連日の酷暑、「遍路ころがし」焼山寺を前に膝や脛に痛みがはしる/歩き遍路が抱えているものーそれぞれの想いを胸に、歩き遍路はただ歩く。
そこに予期せぬアクシデントが/光明は苦海にしか差さないー土砂降りの雨、前日のケガ、眞念道。
数知れない巡礼者たちの悲しみとともに/“因”があって“縁”が生まれるー引きずるものあれば背負うものあり、並び立つ句碑に浮かぶ若き人の読経の声/身体を軸にして見、考えることー「発心の阿波」から「修行の土佐」へ。
気づけば現れる小さな蜘蛛と夢枕の父/カイロスと呼べる自分だけの時間ー山頭火が記したゴロゴロ浜、思い出される名月十句、口に飛び込む明けの明星/あらゆるものに“声なき声”/ー「春野町秋山」この地名から連想するのは、父と自身の第一句集の頃のこと/口実ではない、発心を探し求めてー何のために歩むのか。
老いも若きも外国人も、“サン・テーレ”が集う遍路宿/「ありがとう」が湧き出すときー手許に戻った金剛杖カバー、農家民宿でもらった蜂蜜、道案内してくれた野宿の遍路/遍路とは「辺地」をゆくことー足摺岬で旅の行程は約半分、「姉妹のような」友との久々の再会に話が弾んで/歩き、無になり、仏性を感じるー「ただの極道や」とその人は言った。
眠れぬ夜、父の遺影にどぶろくを供えて/本道ではなく脇道を行くようにー「修行の土佐」から「菩提の伊予」へ。
近づく別れに“フレキシブル・デー”/「答えのない問い」を問い続けるー父母を詠んだ芭蕉の句、テレビでは「父を想う日」、「二つの時計」を持つこと/「辛い」は観念、「痛い」は身体性ーにわかな冷え込みと立ち込める霧。
プラトン「洞窟の比喩」を思い起こすとき/“いま、ここ”から過去へ未来へ、遠い所へー...楽天市場のショップで商品詳細の続きを見る