健康保険と医師会 社会保険創始期における医師と医療 （現代社会学叢書） [ 北原竜二 ]

社会保険創始期における医師と医療 現代社会学叢書 北原竜二 東信堂ケンコウ ホケン ト イシカイ キタハラ,リュウジ 発行年月：1999年12月 ページ数：309p サイズ：全集・双書 ISBN：9784887133389 第1章　健康保険制度／第2章　健康保険制度における医療機関／第3章　健康保険制度準備期の医師団体／第4章　医師団体の政策と方針／第5章　政府と日本医師会との契約など／第6章　健康保険制度の発足と地方医師会／第7章　「療養の給付」の開始／第8章　健康保険制度における「審査・査定」／第9章　地方医師会の要望と被保険者の不満／第10章　「審査・査定」の進行と照会／第11章　保険医の処分／第12章　長瀬恒蔵の計算作業 健康保険の創設は、わが国医家にとって我慢せねばならぬ「悪」として意識された。
そして我慢の代償であるかのように広がる不正・不当請求、濫診・濫療、実勢を無視した薬価基準等、今日なお解決できぬ問題群の根源は、この医師側の意識と公的制度との相克にある。
大正末・昭和初年の創始期に遡りぼう大な文献を精査し、社会保険本来の公共性と「家」の生業としての性格を固持するわが国医療の私営性との矛盾を鋭く剔出した力作。
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